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ここは鷹狩りに関するページです。好まれないかたはすみやかに閲覧を中止なさってください。

 FAQ A2 猛禽

 

どんな種類がある?

 コチラに書いてしまいました。

ワシとタカの違いは?

 単に大きめなものがワシ、小さめなものがタカで、明確な区分はありません。
 クマタカは日本語ではタカですが、英語だと Hawk Eagle でワシです。
 大きさにしても、カンムリワシはクマタカより小さいわけでして・・・。

フクロウとミミズクの違いは?

 原則として、耳羽(じう。飾り羽。本当の耳ではありません)があるものがミミズク、なんとかズク、ないものがフクロウですが、シマフクロウやアオバズクのような例外もあります。
 これまた明確な区分はありません。

鷹狩りに使うのはどんな種類?

 これもコチラに書いてしまいました。

何を食べる?

 野生では昆虫から大型哺乳類まで。生きたものを捕らえるとは限らず、死体も食べます。
 飼育下では、養殖のコオロギ、マウス、ラット、ウサギ、ニワトリ、ウズラ、ハトなどが普通です。
 人工飼料は、大型のいわゆる動物園種向きのものはありますが(馬肉+栄養剤の冷凍パック)、日本での入手困難性、1パックが大きいことなどから、家庭での使用には向かないでしょう。
 小型種向けの摺り餌も市販されているようですが、お勧めできるだけの良い情報は得られていません。摺り餌という方法論自体は昆虫食の種には悪くないと思いますが、中身が問題ですから。

どのぐらい食べる?

 大きい鳥はたくさん、小さい鳥は少し、食べます。が、日に体重の何割の重さの餌を食べるかというと、小さい種のほうが相対的に多く食べます。
 また、体調や気温などによっても異なります。場合によると、ツミとクマタカがどちらも同じだけ食べる、なんてこともあるわけです。
 体重1キロぐらいの中型種について大雑把にいうと、日にウズラ0.5〜1.5羽、つまり60〜180グラムぐらいが目安となります。

大きさは?

 最小グループで、全長20センチ、翼開長50センチ前後。
 最大グループで全長1メートル、翼開長3メートルぐらい。

体重は?

 最小グループで30グラムぐらい。セキセイインコぐらいです。
 最大グループで十キロ超。小型犬ぐらいです。

寿命は?

 小型種で10〜15年。
 中型種で20〜25年。
 大型種で40〜60年。
 ただしこれは生理的な限界寿命です。野生下での生態的平均寿命ははるかに短くなるでしょう。

観察のコツは?

 リラックスすることに尽きます。
 「見るぞ見るぞ」と意気込んで双眼鏡覗いていれば、そりゃ警戒される道理です。
 が、居眠りするぐらいのんびりしていれば、近づいても怖がられません。巣の下で反芻しているニホンカモシカがいるからって大騒ぎはしないものです。

巣はどんなところ?

 種類によります。
 樹同、岩棚、樹上、地上(岩陰や大木の根元、あるいは草原の真ん中)など。それぞれ似通った人工環境で営巣することもあります。

卵や雛はどんなふう?

 要するに鳥の卵で、雛です。
 卵の模様は種ごとにさまざま、ただしフクロウは白のみ、かつ真球に近いかたちをしています。少なくともクマタカの卵は、大きさの割に黄身が小さいようです。ちなみに味は濃く、鷹臭く。私は美味しいとは思いませんでしたが、知人は好みました。
 雛は半晩成性というタイプで、生まれた時に羽はあるけれど目は開いていない、状態です。

家族関係は?

 基本的には親子関係のみ。それも子の独立分散に伴って解消されます。
 例外的にハリスでは、前年または前々年の子が弟妹の育児を手伝う「ヘルパー」制度があるようです。

獰猛なの?

 獲物を襲おうとする瞬間には、YES。
 ふだんについてはNO。
 肉食の鳥だからといって、「血に飢えている」わけではありません。
 カエルと同じぐらい獰猛と考えればよいでしょう。

飛ぶ速さは?

 実はそんなに速くありません。40〜60キロメートル/時ぐらいが普通で、相当に速い種類でも水平飛行では100キロメートル/時にはなかなか届かないと考えられます。
 ハヤブサが急降下する時はまた別で、「対気速度390キロメートル/時で落下中のスカイダイバーを追い越した」記録例があります。訓練したハヤブサと一緒に飛行機から飛び降りたわけです。
 理論上の計算だと、垂直降下の最終速度は450キロメートル/時に達するはず、ということです。ただし、むやみに速いと進路をコントロールきないので、実際の狩りでは200キロメール/時前後ではないかと考えられます。

視力は?

 これまたいろんな説があります。ヒトの7,8倍いやもっとだ、いやいやモリフクロウはせいぜい2倍ぐらい・・・等々。
 比較の前提がそもそもまずいわけです。
 猛禽の見え方の特徴として、「中心部だけズームして拡大できる」「動くものに敏感」「薮の向こうで動くものがよく見える」「(種によっては)紫外線が見える――ネズミの尿の跡を見てある巣穴が現に使われているものか知る――」などがあります。
 確実なのはヒトよりよく見える、ということぐらいでしょうか。
 昼行性の種でも、夜目もそれなりにききます。ヒトと変わらないぐらいは見えるようです。
 夜行性の種ではむろん、暗いところではヒトよりよく見えます(拙著「フクロウとタヌキ」をご参照あれ)。

その他の感覚は?

 聴覚は普通にいい、という感じでしょうか。キジの声に反応したりはします。が、イヌやネコほど良くはないような。
 フクロウは当然、素晴らしい耳を持っていますけど。
 嗅覚については二転三転しています。花見たちは、「鷹が嫌うから」と整髪料を避けていました。その後、例外を除くとと鳥の嗅覚はあまり良くないらしいとされました。が、また最近になって、臭いを感じる細胞の面積が少ないのは確かだが、そこから脳にいく神経は妙に太いぞ、ということになり・・・。
 うんとよくはないでしょうが、そこそこかもしれないと言われはじめております。
 南米のコンドル類はあるいは相当に鼻が利くらしいと従来から言われておりますが、異説もあります。私はいまのところ、きちんとした二重盲検法によるデータに接せられておりません。
 味覚はあります。胆汁がついた肉は嫌うことがあります。レバーも大きな塊だと嫌がったり。
 どちらかというとハヤブサ類がワシタカ、フクロウ類より味にはうるさいようで、薬を嫌ったりもします。はなはだしきは、素嚢か胃でも味がある程度わかるらしく、苦い薬は肉に包んで飲ませても吐いたりします。なるべく無味の薬を使いましょう。
 ハヤブサに限らず、甘い味――ドライシロップ等――も嫌がられることがあります。

頭はいい?

 狩りに関すること、嫌なものから逃げることに関してのみは覚えがよいのですが、こけれは当たり前。
 一般的な言い回しでいえば、頭はよくありません。

天敵はいる?

 います。
 より大型の肉食の鳥や獣に捕食されます。
 当然、猛禽同士の間にも喰う・喰われる関係はあります。チョウゲンボウの最大の天敵はオオタカだったりします。
 これは共食いではありません、別種ですから。
 共食いもある程度はあるようです。
 基本的には忌避するはずですが、何かのはずみに相手が獲物に見えると狩りのスイッチが入ってしまって・・・というわけです。

絶滅のおそれがあると聞くけど?

 種によります。
 オオタカ、トビ、チョウゲンボウあたりは当面、絶滅の心配はありません。
 もともとの個体数が少ない島岨部に産するものや大型種、いまの環境の変化で割を喰っているサシバなどは厳しい状況にあります。

ペリットって何?

 消化できない毛や羽毛、場合によっては骨などをカタマリにして吐くのですが、そのカタマリです。0.5〜3,4センチぐらいのやや長細い形をしています。
 一般的にハヤブサ・ワシタカでは毛や羽毛のみ(レース鳩の足輪なんかも・・・)ですが、フクロウ類ではたくさんの骨が含まれます。

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copyright Ikuya Hatano 2002
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